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シリコンバレーの巨人に成功者たちが語ったーー実践で培った事業拡大の10の教訓。

例えば、「これはビル・ゲイツ、マーク・キューバン、Starbucksのハワード・シュルツ、Netflixのリード・ヘイスティング、Appleのアンジェラ・ アーレンツ、Googleのエリック・シュミット、Yahooのマリッサ・メイヤー、Airbnbのブライアン・チェスキー、You Tubeのスーザン・ウォジスキたちから教えてもらったこと」、と前置きされたら、耳をそば立ててしまう違いない。

しかも、「教えてもらった」という人物がLinkedInの共同創業者で、ベンチャー・キャピルのグレイロック・パートナーズの投資パートナーとしてAirbnb、Facebook (現Meta)、Dropboxといった企業に可能性を見出し、投資をしてきたリード・ホフマンだったとしたらーーー。

シリコンバレーの巨人と言われるリード・ホフマン

さて、ポッドキャスト「MASTERS of SCALE」をご存知の方には説明不要かもしれませんが、ビジネス界におけるトップ・オブ・トップの話が聞ける世界的人気番組のホストを務めるのが、こちらのリード・ホフマン氏。”シリコンバレーの巨人”と一目置かれ、世界のビジネスリーダーや元国家元首らが、彼にはついいろんなことを話してしまうようです。

その結果、出来上がったのがこちらの本。『マスター・オブ・スケール 世界を制したリーダーが初めて明かす事業拡大の最強ルール』。数々のインタビューから知り得た教訓を10のルールに落とし込み、ホフマン自身の分析まで加えた本書には、事業拡大を目指して悪戦苦闘するリーダーたちの創業秘話まで盛り込まれています。彼らの失敗談も、成功までの軌跡も、非常に興味深い。スタートアップを目指す人はもちろん、自分が手がけたものを広めたいと奮闘する方にも一読をお勧めします。

10月6日発売

まずは、本国アメリカから届いたプロローグをお読みください。
――ひょっとして、これが成功の始まりとなるかもしれません。

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はじめに/世界的リーダーたちに真の起業家精神を学べ

 
 誰もが、自分なりに、周囲の人々に何らかの影響力を持ちたいと望んでいるものだ。とりわけ、家族や友人や同僚などの身近な人々に対して。
 なかには、高い目標を定める者もいる。自分のアイデアが周りを越えて普及し、地域社会へ広がり、やがて面識のない人々にまで影響を及ぼすようにならないだろうか、と。さらに一部ではあるが、もっと大きな夢を抱く者もいる。「世界を変えたい」と。 誰もやったことのない――あるいは、少なくとも誰もやったことがない方法で――事業に挑み、古いモデルを打破し、独自のビジョンによって、社会に大きな変革と成長をもたらそうという人たちだ。
 われわれが持つ「事業規模の拡大=スケール」という大きな夢である。

 本書では、「事業を拡大すること」は単なるデータの蓄積ではなく、心や意識の問題でもあると考えている。欠かせないのは確たる信念であり、それと同量の、失敗を厭わない情熱である。
 そもそも会社の創業者でもあるわれわれは、スタートアップにとって何が問題なのかは、 よくわかっているつもりだ。とりわけ、この不確実性の時代においては。 
 起業家としての成功への道は険しく、時にリスキーな冒険だ。この冒険には、矛盾や、予期せぬ展開が次々に待ち受けているだろう。それでもなお、成功に通じる起業家のマインドセットを培うことができると信じている。本書で話をしてくれた経験者たちの話を読んでいただければ、意外な真実を目の当たりにするだろう。

◾️事業拡大(スケール)の可能性が高い名案ほど、もっとも非現実的に見えることが多い。
◾️スタート時に何らかの抵抗と出くわすのは「吉のサイン」である。
◾️適切な人物から、早い時期に率直なフィードバッグを受けることは、アイデアを磨くうえで大きなメリットをもたらす。
◾️特に事業の初期段階において、あえて拡大させないという方針をとると、やがて劇的なスケールが実現する場合がある。
◾️自分が想定していたことすべてが間違いだったと判明しても、事実を受け入れて計画を修正すれば、十分に目標を達成することができる。

 これらの教訓は、本書に登場する起業家たち――ビル・ゲイツ、マーク・キューバン、Starbucksのハワード・シュルツ、Netflixのリード・ヘイスティング、Appleのアンジェラ・ アーレンツ、Googleのエリック・シュミット、Yahooのマリッサ・メイヤー、Airbnbのブライアン・チェスキー、You Tubeのスーザン・ウォジスキら――から教えてもらったことだ。
 どの起業家も時代のアイコンであり、また、既存の価値観を打ち破って、現在の世界のビジネスをつくってきた立役者たちである。

 彼ら、彼女らは、産業界のみならず世界的な非営利団体にも関わっており、その出身地は地方から大都市までさまざまだ。なかには低所得者向け公営住宅で育った人物もいる。ページをめくるにつれて、彼らの恥ずかしい間違いや暗い敗北の過去も明らかになる。

 彼らへのインタビューは、すべてリード・ホフマンによって行われた。
 ホフマンは、これまでPayPalやLinkedInを含むスタートアップに尽力し、さらにエンジェェル投資家として、またベンチャー・キャピルのグレイロック・パートナーズの投資パートナーとして、Airbnb、Facebook (現Meta)、Dropboxといった企業に可能性を見出し、投資をしてきた人物だ。

 ホフマンが運営するポッドキャスト『MASTERS of SCALE(スケールの達人)』は、2017年にスタートし、チャンスに際しても、ピンチに直面しても、起業家やビジネスリーダーたちが知恵を授かるべく立ち返る拠りどころとなってきた。現在、200カ国以上に何百万もの熱烈なリスナーを持ち、しかも、完全聴取率は75%だ。世界でももっとも多くのリスナーを獲得したポッドキャストのひとつとなっている。

 スタートアップについて内部事情をよく知るホフマンだからこそ、インタビューで突っ込んだ質問ができる。現場に身を置いた経験者のひとりとして、単なるジャーナリストが思いつかないような質問をゲストに投げかけ、彼らの本音を引き出すことができるのだ。

 一方で、ホフマンには現代のレジェンドたちも、われわれと同じ悩みを持つ人間だという認識もある。いくつかのテーマは、人間関係、問題解決、そして目的や意義について、非常に初歩的で素朴な思いから生まれている。

 われわれは、ダイナミックな変化の時代に生きている。では、この世界に何か新しいものを持ち込んでスケールしたいと思ったときに、それを実現する条件は何だろう?
 それを実行するのは若者である必要はない。エンジニアやプログラマーである必要もないし、シリコンバレーに住む必要もない。ましてや巨額の資金も必要ではない。
 実のところ、本書で紹介する企業の多くが5000ドル足らずで開業している。何より重要なのは知識と洞察力とインスピレーションなのだ。

 さあ、リーダーたちの出番だ。彼らのストーリーを思いきり楽しみ、アドバイスを心に焼きつけてほしい。そして、読者のみなさん自身の旅を始めてほしいのだ。

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この後、第1章「ノーから学べ」、第2章「最初から拡大を狙わない」・・・と続きます。ホフマンのいう「知識」と「洞察力」と「インスピレーション」に触れる絶好の機会をお見逃しなく!
(編集S)

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