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『明けないで夜』(燃え殻・著)書店の皆様の感想をお届けします

このたび発売となりました『明けないで夜』(燃え殻・著)は、BRUTUS.jpJ-WAVE「BEFORE DAWN」の連動企画として生まれました。コロナ禍につけていた「日記」や、「街の上で」など映画のパンフレットに寄せられた文章なども盛り込まれた贅沢なエッセイ集です。イラストレーションは原倫子さん、ブックデザインは岡本歌織さん。仕掛けも施されたかわいい一冊になりました。

サイドテーブルにはラジオとスノードームが。スノードームの中には東京タワーが輝いています
本文のところどころには原倫子さんのイラストレーションが。インクは群青色です
日記パートはレンガ色のインク。装画からデザイナー岡本歌織さんが想起した2色によって構成
最後のページには、読者の方への素敵な贈り物が用意されています

本書を読んでくださった書店の皆様が寄せてくださった感想をお届けします。

見知らぬ欲に溺れながら、必死に取り繕う外面の良い張りぼてがいつバレるか恐れながら、騙し騙し無責任に日常をひたすら歩いていくのも時には大切ではないだろうか。そう考えながら今いる場所から立ち去り次のステージに行かなくてはいけないのに、それでもまだ自分はなぜかここに留まっている。 そしてしみじみキツいなあ、と思いながらもしがみつく現状は、あとあと懐かしく振り返りたくなるために存在しているんじゃないかと感じる。 燃え殻さんはそんな心にいつも冷や汗をかいている人々にとって、ぼんやりと寄り添ってくれる味方だ。夜は希望に満ち溢れる朝を迎えるためにあるんじゃない。暗闇のなかで、ほんのり月や星の光が照らすなかで、自分の日頃の行いと向き合うためにある。このエッセイはそう教えてくれている
                     ーー大盛堂書店 山本亮さん

『明けないで夜』だけど、明けない夜なんてない。 なんにも起きなかった日も、忘れられない出来事があった日も 同じように時間がすぎていく様子を淡々と綴ったエッセイ集。 読後は胸がギュッとしまります。
                          ーー書店員 Nさん

燃え殻さんの、気取っていないのに少し洒落ていて落ち着いた文章が魅力的でした。 『今日は疲れた。いい意味だけど』で「根気よく傍らに誰かがいてくれれば、その誰かになれたなら~」 と書かれていますが、 このエッセイ自体もその「誰か」のように傍らに置いておきたくなるような、 ふとした時に読み返したくなるような、そんな雰囲気の作品でした。
                  ーー紀伊國屋書店西武渋谷店 Iさん 

「今年、小説を本屋さんで買った人いますか?」は実話ですか? 衝撃でした。
マスコミ志望の大学生でこの回答は信じられないし、少し恐怖を感じました。インプットもアウトプットもSNSで賄われるなら、広いようで実はとても視野の狭い表現になりそうです。
全体的に何気ない毎日が描かれていますが、ところどころハッとさせられました
恋も生死も仕事も、一歩ずれるだけでその先が全く違うものになってしまう。「ではでは明日も生きましょう」の二人なんてそんなに差がないように感じたのに。不思議なことですが、日常の小さな一歩は大きな変化の分岐点になっているのだなと感じる作品でした。
                ーージュンク堂書店 上本町店 光定さん

本書の詳細はこちらより


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