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【読んだ 観た 食べてみた】 鳥展に行ってきた! どうぶつ好き必読の新刊『僕には鳥の言葉がわかる』はもう読んだ?
先日、国立科学博物館で開催されている『鳥展』に行ってきました。
「鳥類」をテーマにした科博初の特別展。鳥ってこんなに身近なのに、科博で鳥をテーマにするのは初めてだそう。これは見逃せない!とワクワクしながら会場へ。
一歩足を踏み入れると、もう鳥だらけ。
人より鳥が多い空間に圧倒されました。さすが「一生分の鳥が見られる!?」と公式が言うだけある。
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600点以上の標本がずらりと並び、鳥類の起源や進化、最新のゲノム研究によって解き明かされた分類の話まで、知的好奇心をくすぐる展示が満載です。
特に興味深かったのは、「鳥のひみつ」に関するコーナー。鳥がどのように言葉を使い、どのようなつがい関係を持つのか、23のテーマで詳しく解説されており、鳥たちのコミュニケーションの奥深さに惹き込まれました。
その興奮冷めやらぬまま、『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴さん著)という本を手に取りました。
本書は、シジュウカラの鳴き声を研究し、「鳥も単語を組み合わせて文を作る」ことを世界で初めて解明した動物言語学者による科学エッセイ。
人間だけが言葉を持つという従来の常識を覆す内容に驚かされました。
著者のフィールドワークの様子や、鳥たちの鳴き声がどんな意味を持つのかが軽快に綴られていて、まるで鳥の会話の中に入り込んだような気持ちになります。
さらに、本には特典としてシジュウカラの鳴き声を収録した音声がついていました。試しに家で再生してみたところ、思いがけない反応が。
我が家にいるうさぎが、スッと立ち上がり、ピンッと耳をそば立てたのです(写真がなくてすみません、でもあのあれです、ピーターラビットの姿勢)。
普段、うさぎは気ままに過ごしているのですが、このときばかりは「えっ、ヘビがいるの!?」と言わんばかりの表情で、じっと辺りを見つめていました。まるで、鳥の言葉がうさぎにも通じているのでは…?と思うほど。
鳥展で感じた奥深い鳥の世界、本を通して知った鳥の言葉、そして思いがけずうさぎと共有した鳥の声のふしぎ。
気づけば、私の中でぐっと身近な存在になっていた鳥。
今度は、実際に森や公園に行って、鳥たちの会話に耳を傾けてみようかな。もしかすると、うさぎと一緒に聞いたら、また新しい発見があるかもしれません。
星野悠果
追伸:
鳥展は今月24日まで!ご興味のある方はお急ぎを〜!