物価も給料もいまだに激安! 元国連専門機関職員が教える、日本と海外の「衝撃の価格差」
「外国人が観光地に殺到!」――最近よく見かけるこのニュース。もちろん、長く苦しかった観光業が復活するのは喜ばしいことですが、実は外国人がこぞって訪れているのは「日本が安い国」だからなのです。
元国連専門機関職員の谷本真由美さんは、最新刊『激安ニッポン』の中で「日本は物価も給料もいまだに激安」であり、その安さゆえに「海外から買われている」のだと言います。実際に、本書で紹介されている実例を見てみると、
●「ニセコ」の8割の物件が外国人所有
●毎年「東京ドーム42個分」の森林が海外資本に
●海外から「安くて質のいい医療」を受けに殺到
●タイよりもベトナムよりも安いビッグマック
●iPhoneは世界37カ国の中で最安
●イギリスの保育園費用は月18万円超
●アメリカでは卵1パックが835円
●日本の平均年収はアメリカのたった53%
……など、「海外との価格差」に大変驚きます。新機種が発売されるたびに「高すぎる」と話題になるiPhoneが実は世界の中で一番安かったなんて……。
また、本書では、こういった現状を踏まえて、「これからの日本でどう生きるか、働くか」についても紹介しています。たとえば、谷本さんは、「日本の製品やサービスは安全で高品質」というイメージを利用し、海外に商機を見出すべきだと言います。
日本人というのは非常に生真面目で嘘をつかないので取引がやりやすいということで有名です。また、日本の製品やサービスは、その真面目さや信用が裏付けとなり、安全で高品質だというイメージがあります。
本書は、日本で普段生活しているとなかなか気づけない「世界から見た日本の現在地」がわかる一冊です。「日本の現実」を学びたい人はもちろん、「怖いもの見たさ」でもぜひ!