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益田ミリ『ミウラさんの友達』書店の皆様からの熱い感想を紹介します(ネタバレあり)

【うさぎや矢板店 山田さん】
読んだら泣いてしまったのは、「トモダチ」に込められ思いが伝わってきたから。益田ミリさんの思いが伝わってきたから。ひとつだけ追加できる言葉、私も同じにしたいな。なんだか優しい哲学のようなストーリーが胸に響きました! 心を自由にしたい時に読み返したくなる、この世界観めっちゃくちゃ素敵です。
【未来屋書店有松店 前田さん】
カフェで読み始めたら泣いてしまって、慌てて退散して続きは自宅で読みました。
読んでる途中でもうひとつの言葉が『さよなら』だったらどうしようと、はらはらしながら読んでいたのですが、『おかえり』で良かったです。
ただただ優しい話なのに泣いてしまったのは、今は会えない友達を思い出したからなのか。
【精文館書店中島新町店 久田さん】
ささいなことで友達を無くしたミウラさん。不動産屋でみつけた「トモダチ」ロボットを100万円で購入。
相手の顔色を読んで4つの言葉を話す「トモダチ」は、もう一つだけ新しく言葉を覚えさせられる。
ミウラさんは何という言葉を教えるのか。そしてトモダチを連れて散歩に行ったりするミウラさんの生活はどんな風に変化していくのか。
ロボットで埋められる時間はある。ロボットが埋めてくれる心の隙間もある。けれど、ロボットじゃ埋められない思いも、あるのだ。
ミウラさんの生活は「トモダチ」のおかげでちょっぴり楽しくなったりするけど、それでもやっぱり「違う」んだよね。
年を取ると「友達」との関係って少しずつ変わっていく。学生時代にあんなに一緒にいてあんなに分かり合えていた友達なのに、簡単に、本当に簡単にその関係なんて崩れてしまったりする。
もしかすると時間がその傷を埋めてくれるかもしれないけれど、それでもやっぱり一度壊れたものは完全に元に戻ることはないんだろう。それは「友達」だけじゃないんだろうけど。
ミウラさんと「会社の同僚」とロボット製作者と「トモダチ」との関係。
切ない。切なくて、ちょっぴり泣いちゃったり。これでよかったんだと、これがあるべき姿なんだ、と思うけれど、わかってるけど、それでもいつか気付いて欲しいな、ってそう思ってちょっぴり泣いた。
【ジュンク堂滋賀草津店 山中さん】
「ともだち」って何なんだろう。
読んで、自分の深い傷が現れた。
ずっとそばにいた彼女、会うことも話すこともなくなり、時々心がさびしさと苦さで押しつぶされそうになる。
AIの「ともだち」とピクニックしているシーン。自分の孤独を見ているようで、シュールで悲しくて、苦しくて、やめてと叫びそうになった。
「ともだち」が言う4つの言葉。決められているもの、それはなぜ?
5つめの自分が決める言葉、それは自分が言ってもらいたい言葉なのか?
自分は決められない。
なぜ不動産屋さんはミウラさんにAIの「ともだち」とそばにいてもらいたいと思い、そしていつか返品されると思ったのだろう。
ミウラさんの心の中が見えてたのか?
「ともだち」は無理するものじゃない。力を入れるものじゃない。
自然と「ともだち」。いつのまにか「ともだち」。これがいい。
人生はしんどいこともあるけど、楽しいこともある。
傷ついてもいいから、あの彼女に連絡してみようかな。
今生まれた気持ちを大切にしたい。
益田ミリさん、ささりすぎます。
【草叢BOOKS各務原店 川口さん】
ミウラさんという女性が本物の人間そっくりな「トモダチ」というロボットを買う。ちょっと変わった設定。
「トモダチ」は5つの言葉しか話せません。
初期段階では4つ入力されています。
最後のひとつの言葉は、あなたが決めることができます。
さて、たったひとつしか教えられない言葉。
どんな言葉を「トモダチ」に教えますか(言わせますか)?
そもそもその初期設定の4つの言葉は、何でしょう?
少ない言葉で、わずか140ページでなんとも言えないエモい気持ちにさせてくれる。
この結末で良かったのだろうか? ちょっと寂しいような、切ないような。
「トモダチ」って?
「トモダチ」にこんな時、どんな言葉をかけたら正解なんだろう?
「トモダチ」にどんな言葉をかけてもらいたいんだろう?
いろいろ考えさせられる。
学校の道徳の授業みたいな。
あとは、自分で考えてみてください。と、ミリさんにボールをパスされたみたいなそんな読了後の気持ちで本を閉じました。

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