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『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』に続々と寄せられた感想を公開します

ユーミンこと松任谷由実さんの少女時代を描いた『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』(山内マリコ・著)を書店のプロの読み手たちはどんな風に読み解いたか。続々と寄せられた感想を公開します(順不同)。

【うさぎや矢板店 山田さん】
時代はユーミンともに色づいていく。
幼少期に田舎の景色や学校の空気感や音楽へのときめきに、大河ドラマのように魅せられた。ユーミンの細胞の弾ける瞬間と唯一無二の才能の煌めきを感じられる今までにない読書時間だった。こんなにわくわくドキドキした小説はない!人生はドラマチックに、揺るぎないメッセージがここにあり。読んだらすぐにユーミンの曲を聴きたくなる。

【幕張 蔦屋書店 後藤さん】
13歳の時、初めて聴いた「ひこうき雲」に衝撃を受けて40数年。私の人生はユーミンの歌と共にありました。ユーミンは私の青春そのものであると同時に、ある種、神様のような存在でもあります。
そんなユーミンの若かりし頃の物語が小説となる。エッセイでも自伝でもなく小説。それは自分がユーミンを疑似体験できるということに他ならないのです。読んでいる間、私はまぎれもなくユーミンでいることができました。
こんな贅沢なことってあるでしょうか。ファン歴40数年へのごほうびをもらったような気持ちになりました。それにしてもユーミンはやっぱりタダモノじゃない。だからユーミンはユーミンだといえるのだと改めて納得です。

【丸善 ヒルズウォーク徳重店 熊谷さん】
さわやかな風がすっと吹き抜けていったような、ユーミンの魅力があちこちにあふれた作品でした。新しさと懐かしさと、ユーミンの歌を聴く時にいつも感じる想いが、この物語の中にも詰まっている気がします。

【高久書店 高木さん】
どこかノスタルジーを感じるユーミンの名曲たちはこうして生まれたのか。彼女の生きた感じた経験した昭和の激動する音楽史がここにある。

【大盛堂書店 山本さん】
きらめく景色も灰色の世界も一杯に吸い込んだ少女が起こす、壁に隔てられたあちら側に行けないなら自分で作るという行動が眩しい。改めて彼女は私だけの才能というサインを惜しげもなく時代に記してきたのだと思う。この小説はその全てを迎えに来てくれた。

【文教堂書店 新札幌DUO店 若木さん】
ユーミンの歌声が頭の中で流れ、デビューまでの道のりを読むという贅沢な時をすごしました。
もしも10代の頃、ユーミンの局に出会えてなかったらと考えるとこわい。心細さと頼りなさを抱えた「あの頃」を思い出してしまいました。

【精文館書店 中島新町店 久田さん】
ユーミンの歌から感じるくったくのなさの源がここにある。
恵まれた生育環境と、生来の好奇心の強さ、そしてその好奇心へと向かっていく活動性。
どれが欠けていても「ユーミン」は生まれなかったのだな、としみじみ思う。
ブリティッシュロックを、グループサウンズを、その柔らかな心にしっかりとしみ込ませたからこそ、その内側から湧き出る音楽たち。
時間を超えて場所を超えて、躍るように届く歌たちとYumingという名前と一緒に私たちはこれからも歩いていくのだろう。

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