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つい誰かに喋りたくなるクイズを作りました。『カズレーザーが解けなかったクイズ200問』「はじめに」公開

「どうしてそんなに物知りなの?」「何でそんなにクイズに強いの?」 こう聞かれることが増えました。
調子に乗らせてもらいますが、クイズ番組に出る前からアタクシはもともとクイズに強かったんです。
というのも、その日の三食に事欠くような貧乏暮らしを長いことしていました。そんななかで「屋根がある」「空調が効いている」、そして「無料」と三拍子揃そろった夢の施設「図書館」に入り浸っていた時期がありました。
「どうせ無料なのだからせっかくならばなるべく高価な本を読もう」ってことで、あまたの図鑑を読み漁りながら暇を潰し続けておりました。
その経験が生きているのだから、人生わからないもんです。

さてさて。空前のクイズブームです。
テレビを点ければ必ずどこかでクイズ番組は放送していますし、インターネットではクイズを専門としたチャンネルやサイトが大変な人気を博しています。
かくいうアタクシも毎週のようにクイズ番組に出演させていただいております。
初めてクイズ番組に出演させてもらったのが2016年。それからざっと200本以上はクイズ番組に出演した計算になりますね。

これだけ出演すると、もともとストックしていた知識ではカバーしきれない、全く知らないジャンルのクイズにも多く出会ってきました。 残念ながら10年前の図書館に乃木坂46の図鑑は置いてなかったんです。

クイズ番組に何度か出演するうちに気付いたことがありました。

この問題、以前にも解いたなー。

まるで進研ゼミの漫画みたいな話ですが、番組を超えて似通った問題が何度も出題されているのです。 
これに気付いた瞬間、何かが開(ひら)けた気がしました。
何度も出題されるということは、それだけ面白いクイズであり面白い知識なんだと。
つまり、みんなが面白いと思う知識をたくさんストックしておけば、クイズに強くなれると。
その結果、クイズとして出題される知識はかなり増えました。クイズにも強くなれました。
と、同時に。
全くクイズに出題されない「自分だけが面白いと思った」知識もベラボーに増えました。

そんな役に立たない知識を集めたのが、本書です。

現在書店でクイズ関連の本を探すと、有名クイズ王たちが書いた一瞬でクイズに強くなれる即戦力の本がわんさか並んでます。 
それに比べて、本書ときたら。一通り読んでもさほどクイズには強くなれないと思います。王道を反(そ)れた邪道の問題だらけです。 
そこはあらかじめ謝っておきます。すいやせん。

本書に載せた問題は、私カズレーザーが「知らなかった」知識をベ ースに作られております。
アタクシが「へぇー」とか「ナルホド」とか「え、何で?」とか、とにかく心を動かされた知識を問題にしました。仮にその知識に関する問題を出題されたらアタクシは正解できなかったろうなー、という思いからタイトルも「カズレーザーが解けなかった」としました。 アタクシが解けなかっただけなので、アナタにとっては生易しい問題、「カズレーザーって野郎はこんな簡単なことも知らないのか? あらやだ恥ずかしい」と思うような常識問題も紛(まぎ)れているでしょう。 そんな時は「何が芸能界のクイズ王だ、大したことねぇーな、屁のカッパだな」と思う存分に優越感に浸ってください。

ですが、せめて1問でも「知らなかった!」とアナタが感心してつい誰かに喋りたくなるようなクイズが本書の中にあれば、こんなに嬉しいことはありません。赤飯炊いちゃいます。

文章を「?」で終わらせれば、森羅万象全てはクイズとなりえます。しかし、それが面白いクイズかどうかはまた別の問題です。「つい誰かに喋りたくなる」これが面白いクイズとそうでないクイズの違いだと思っています。
願わくば、明日アナタが本書のクイズを1問、誰かに出題してくれることを。大きく願わくば、本書の中の1問が、クイズ番組で何度も出題されるような定番となることを。

本書の構成
問題は全200問。
2択、4択、ノンジャンルクイズ。そして最後に、実際にアタクシがクイズの強者(つわもの)たちに出題した早押しクイズを収録しております。
2択クイズは、何も考えなくても50%の確率で当たります。ですが、「なぜそちらの答えを選んだのか」出来る限り理由も考えてください。考えれば考えるほど、正解率は50%を下回る。2択問題はそんなパラドックスを秘めています。
4択クイズも、25%の確率で当たるはず。なのですが、そうはいかないのがクイズの不思議なところ。
ノンジャンルクイズは「理由」を問う問題であったり、ひらめき問題であったり。理由を問う問題はかなり難しいと思うのでヒントを3つずつ添えました。クイズ好きの読者は、ぜひノーヒントでチャレンジしてください。
最後の早押しクイズは、クイズ王と呼ばれる人々と実際に早押し対決できる仕組みとなっています。
1問でも勝てたら、きっとアナタはクイズ王の素質があります。

それでは、クイズの邪道にしばしお付き合いください。


カズレーザー

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