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松井玲奈さん 初エッセイ『ひみつのたべもの』、書店員コメント到着!!

明日4月20日(火)発売の『ひみつのたべもの』について、書店員のみなさまから感想コメントをいただきました。
一部抜粋をし、ご紹介させていただきます!

*順不同

●啓文社西条店 三島政幸さん
『カモフラージュ』『累々』を経て、ますます作家としての感性が備わってきた文章になっているな、と思いました。
描写がもれなく面白いですね。
アイドル時代のエピソードは、ファンなら思い当たる節があるのでは?
食べ物の話だけでこれだけのエピソードを引き出せるのは、本当にすごいことだな、と思います。
●紀伊國屋書店浦和パルコ店 竹田勇生さん
僕は松井さんのファンではあるけれど、彼女のアイドルとしての顔や女優としての顔はあまり存じ上げないので、何だかとても新鮮でした。
彼女の小説における描写と観察眼は僕を虜にし続けていますが、創作という鎧を脱いだ彼女はとても普通でした。食べるのが好きで、家族を大切にしていて、他人を思いやれる人。
たべものの数だけ、彼女の日常にそっと忍び込ませていただいて、「もう一口のカレーを」には「ハンドメイド」を思い出し、「当たり前な食事なんてないこと」には「家族写真」の原型を見たような気がしました。
●代官山 蔦屋書店 間室道子さん
好きなもの、よく食べるもの、最近のドはまりも面白かったが、「初めて口にするもの」を書いたときに松井さんの言語センスがスパークすると思う。
私のいちばんのお気に入りは、青い鉱石を模したスイーツを食べる回。
沖縄料理のところで出てくる「地元の人は好んで口にするけど一般の人は食べ慣れないもの」を超えて、「人類の誰も食べようと思わないものに似せたお菓子」を前にしたときの興奮、それを体内に取り入れる畏怖と喜びに満ち満ちており、「美しく美味しいものは正義だと思う」という名言が飛び出す。
小説でも発揮されていたけど、「未知」を前にした時の彼女の五感の研ぎ澄まされ方はハンパないのだ!!
●大盛堂書店 山本亮さん
食べることは日常で気軽に得られる快楽だし、もちろん血肉になるが、時には度が過ぎてしまう罪悪感も潜んでいる。この相反する行為を描く松井玲奈の文章が、舌の上を味わい軽やかに滑っていく。
それにしてもこの世界観、巧いし、ずるい。幸福な日常を楽しみながら、同時に節制をかなぐり捨て貪るような、気持ち通りに行動できない人間の愚かさに満ち溢れていて。どうして止めないのか、でも止めないよ、という幼児のような頑是なさをも包んで、忘れていたあの頃を呼び起こし、結局今も昔も自分は変わっていないと、時々心の際でちょっと泣いているのに気づく。
理由もなく惹かれ突き放されて、でも色々な話のお終いは、何気なく全てに繋がっていく。それはまさに食べることなのだと思う。そしてその感情や行動が密やかにほとばしるこのエッセイの前では、みんな平等なのではないだろうか。

お寄せくださった書店員のみなさま、ありがとうございます!!

『ひみつのたべもの』anan連載から一年を経て、ついに発売です。ファンの方も、初めて松井さんの文章を読まれる方も、SNSなどで感想をシェアしてくださったら嬉しく思います。

また4/21(水)発売のanan本誌で、松井玲奈さんのインタビューもたっぷり掲載されていますのでぜひご覧ください!


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