「専業主婦になりたい気持ちはわかる」。鈴木涼美さんと橘玲さんとの異色対談!
編集Hです。敬愛する著者の本を出させていただくことは、編集者にとって、最大(&唯一)のよろこび。そのうえ、ドンピシャのテーマとなれば最強です。
橘 玲さんの「2億円と専業主婦』は、大卒で普通に会社で働き続ければ、女性でも、特に出世しなくても、産休育休とっても、2億円は(最低)稼げる、というデータから生まれました。橘さんは、必ず、エビデンスを元に本を書いています。
夫がいきなり、プラス2億円稼ぐことは難しいし、だったら二人で稼げばいいじゃん、というシンプルな話で、個人的にも心底そう思います。
第4回更新しました!
オンナにかかる「幸せじゃなきゃいけない」というプレッシャー
一方、鈴木涼美さんは、30人の女性から取材したエピソードを元に、「すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』を書いています(cakesで連載中 https://cakes.mu/posts/29072)。これまた、個人的には、すべてがうなずける。30人全員を、抱きしめたくなるほど、共感してしまうのです。
おふたりの主張は、全面的に、もちろん共感&納得(でなければ、本は出さない)。自分としては、なんの違和感もなく、対談を企画しましたが、意外や、最初は話が噛み合わず……。
橘;私はあくまでも、妻が働かないでみすみす生涯賃金を捨てるのは経済的に非合理的だし、妻に家事・育児を丸投げしている夫も2億円損をしているという観点で本を書いたので。
鈴木;ワーママに関していえば、もう専業主婦になっちゃいたい! と思う人も結構いるとは思うんですよ。女性が活躍する社会になっているんですが、活躍っていうより、もはや酷使。私は新聞社にいたんですが、働きながら必死で子育てして苦労する意味がどこにあるのかって、割と若いときに思って。
専業主婦が「イケてない存在」になっているのは事実だけれど、子ども抱えて会社勤めするのはもっと無理。専業主婦になりたいわけじゃないけれど、死ぬほど苦労してまで働き続ける意味はあるのか、と、鈴木涼美さんは主張。いいモデルがまったくない、と断言します。
確かに、お金がすべてではない。でも、仕事の意味は、それだけじゃない。
鈴木;専業主婦になってる子はなってる子で、やっぱりすごく承認欲求が全然満たされていないので。
橘;現代社会では、けっきょく仕事から得る承認がいちばん大きいというのがあると思います。
冷静な橘 玲さんと、リアルな鈴木涼美さん。そして、どちらの言い分も、全部納得……。そして、最終回で驚きの結論に!
濃すぎる対談は以下から!
第1回公開中。
子育てしながら、髪振り乱してまで働きたくない!
第2回公開中!
世間から、ズルいと言われたくない、オンナの心理
第3回公開中!
妻のほうが稼ぎ出すと、夫のプライドは完全に崩壊する
第4回公開中!
オンナにかかる「幸せじゃなきゃいけない」というプレッシャー
第5回最終回は、3/27公開予定
第5回 若さという「エロス資本」を失ったあと、オンナはどうするか