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空腹時には危険…飯テロ!? 『ひみつのたべもの』(松井玲奈著)書店員コメント第二弾!!

松井玲奈さん初のエッセイ『ひみつのたべもの』、発売早々にたくさんの方に手にとっていただきありがとうございます! おかげさまで4月27日付 トーハンランキング【エンターテイメント】で5位となりました。全国書店ではサイン本はじめ、POPやポスター、色紙など展開くださっています。

前回に続きまして、9名の書店員のみなさまから熱き感想コメントをお寄せいただきました。お忙しい中、重ねて感謝申し上げます。

一部抜粋をし、ご紹介させていただきます。
*順不同

●精文館書店 中島新町店 久田かおりさん
自分自身があまり食に貪欲なほうではないのだけど、食べ物エッセイや食べ物紀行番組は好きだ。ただし、それが大げさだったり押しつけがましかったりすると一気に気持ちがしぼむ。小説では圧倒的な信頼を置いている松井玲奈のエッセイ、どんな感じなのだろうとワクワクとドキドキの間で読み始める。
彼女のつづるたべものとの思い出たちのなんとささやかで楽しくおいしそうなこと!! 自分との共通点に「わかるわかる」とうなずき、相違点に「へぇ、そんな風に感じるんだ」とまたうなずく。
誰にでも思い出のたべものがあるだろう。親が自分のために作ってくれた料理だったり、自分が誰かのために作った料理だったり。一人で泣きながら食べた何かだったり、誰かと笑いながら食べた何かだったり。
そんな自分だけの大切な思い出をそっと見せてくれたエッセイに心がほぐれていきました。
食べることは元気の源。おいしいものは正義です!
●成田本店 みなと高台店 櫻井美怜さん
普通の小説、いわゆる一般文芸を読んでいても、食事のシーンが際立っている作品がある。読んでいて思わず影響されて作中に登場したその食べ物を次の日に我慢できずに食べてしまったという経験が、少なからずみなあるのではないだろうか。
そこへきてこの【ひみつのたべもの】である。
上梓された小説を読んできて、アイドルが書いたとは言わせないだけの確かな筆力があるのはわかっていた。作品を読んで、すっかり彼女のファンになり、あんなに人数の多いグループに居たのに、過去の映像などでも目が勝手に探しており、すっかり推しになってしまった。その彼女が食べ物のエッセイを出すという。とはいっても元アイドルで今は俳優さんである。好きなものを好きなだけ食べることが許されない制限のある生活をしているだろうに、どうだろう、この豊かな食のエッセイは! すっかり魅了されて、文章の中に登場するケーキが実際にどんなものなのか検索したり、次の休みにはランチパックのフレンチトーストを絶対に作ろうと心に決めている私がいる。
この先一生会うことはないだろうけれど、松井玲奈が近くなった。そして今、わたしはおなかがすいている。
●湘南 蔦屋書店 八木寧子さん
プリンのかたさへのこだわり、フチのチリチリまでしっかりとらえられた、まるで目の前で調理されていくような目玉焼きドキュメント。ランチパックのフレンチトーストから宝石のようなケーキまで。
松井さんの「美味しいものセンサー」の感度は抜群で、それらが精確に再現されています。国内はもとより、台湾、スイス、ハワイと出かけた先で好奇心のおもむくままにパクリと頬張りゆっくり味わう様子が、しなやかな文章とともに伝わってくるのです。おばあちゃんの餃子、お母さんの春巻き。味と密接につながって呼び起される幸福な記憶は読むこちらにも〝口福〟を届けてくれます。
読めば誰もが「この人と一緒に食事をしてみたい」と思うはず。試してみたいレシピも満載。空腹時に手に取るのは本当に危険な本です!
●星野書店 近鉄パッセ店 服部晃子さん
松井玲奈さんと地元が同じなので、普段から見たり食べたりしていた物が多く書かれていて、読んでいても臨場感がありとても親近感がわきました。
いまだ決着がつかない目玉焼きにかけるもの論争から食物アレルギーまで、軽い物から重い物までサラッと読めるのは良いのですが、読む時間には気をつけましょう!!
文章なのに映像級の飯テロに襲われます。
小説とはまた違った新しい松井玲奈さんの世界を堪能させていただきました。
ごちそうさまでした!
●有隣堂 たまプラーザテラス店 橋本麻理さん
「食べることが好き」それだけで人生の大半は幸福に満たされる。
逆に言えば、「食に興味がない」のは人生の半分を捨ててしまっている、と感じさせてくれる幸せな幸せなエッセイでした。
ページをめくれば次々と現れるおいしそうなものたち。「ラピスラズリのオペラ」食べてみたいなあ…
●有隣堂 ヨドバシAKIBA店 中里 実さん
松井玲奈にとって食事はご褒美であり、特別な時の演出、また素の自分に戻るために必要だったりとたくさんの役割を持っている。
彼女には真面目なイメージを勝手に持っていたが、手料理を作る話では少しズボラな一面が垣間が見えて妙な親近感を得た。
「たべもの」のエピソードは彼女にとって思い出のようなものなのだろうか。
それらを知っていくことは、まるで彼女からこっそりと「ひみつ」を教えてもらっているようだった。
読み終わった後、心なしか松井玲奈との距離が縮まったような気がした。
●ジュンク堂書店 大阪本店 佐々木梓さん
松井玲奈さんがこれまで発表した文学2作にも、それぞれ食事の描写があった。
そこは読んでいて明らかに筆がノッているのが伝わるというか、繊細でとにかくおいしそうに感じる、みずみずしい表現だったのがずっと忘れられませんでした。
そして今回書かれた溢れんばかりの食への愛、そこにあの豊かな表現の秘密を垣間見たような気がします。
松井さんの食への愛を読んでいると、食って心の薬にもなるし、思い出のアルバムにもなるし、自分にとってのエンタメにもなる、そうして生きていくために不可欠な存在になっているんだなぁ、と些細すぎて見落としてしまいそうな食のありがたみを思い出させてくれます。
読んでいて「おいしそう! つくってみたい!」とワクワクして、ちょっと疲れていても「よし! なんか食べよ!」という気持ちになり、そしてお腹も心もいっぱいになる。ごはんがもたらす効果そのものを、このエッセイを読むことで感じることができる気がします。
●ブックスタジオ 大阪店 渋谷宙希さん
食事は最も身近なエンターテイメント! 楽しまないと損! そう思わせてくれる本です!
ランチパックのフレンチトーストはぜひ試してみたいです!
●三省堂書店 名古屋本店 本間菜月さん
まさか、エッセイを読んでこんなに懐かしい気持ちになるとは思いませんでした。とにかく温野菜がものすごく良かった。この話だけでも読んで欲しいと思えるくらいでした。タイトルの通り、ひみつのたべものに相応しい思い出と食べ物たち。彼女のたべものにまつわる話を読んでいるのに、いつのまにか、自分のひみつのたべものが、どんどん浮かんでくる。彼女のカップ焼きそばと同様に、私の土曜日のお昼は(まだ土曜日の午前中に学校があった時代)玄関をあけるとホットプレートの焼きそばで迎えられたなとか。
彼女の温野菜と同様に、ちょっと凹んだ時になぜか普段まったく料理をしない父が作ってくれたニラ玉が抜群に美味しかったなとか。エッセイを読んで、まさか自分の家族の思い出に浸ることになるとは、思いませんでした。
ちなみに、私も愛知県の尾張地区出身なので、Pascoの「サンドロール小倉ネオ&マーガリン」が一番好きです。本当にこれが一番美味しい。
楽しくも、懐かしい読書タイムをありがとうございました。

みなさま、ありがとうございました。ランチパックを題材にした「誰でも作れる絶品フレンチトースト」、大変好評ですね!(担当も原稿をいただいた日の翌朝、速攻試しました…)

きっと、それぞれ心に残るエッセイに出会える一冊だと思います。お読みになった方&召し上がられた方は、ご感想を #ひみつのたべもの  でぜひSNSでシェアください!!

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