高山一実さんとリリー・フランキーさん推薦!古市憲寿さんの新刊小説の装画は雲田はるこさんが。その全貌とは。
社会学者・古市憲寿さんの単行本として4作目となる新刊小説『アスク・ミー・ホワイ』がいよいよ8月27日発売です。乃木坂46 高山一実さんとリリー・フランキーさんが早速熱いコメントをお寄せくださいました。
初めはブルーやグレー、途中から淡いピンクが重なったり。彩りはあるけど、虹色と括(くく)れなくて、すごく好きな世界でした。---乃木坂46 高山一実
心も、身体も、酒も、誤解も。溶け始めた瞬間が、最も艶(なま)めかしく、意識の奥底を温める。この物語には、人々の瘡蓋(かさぶた)を溶かす、蒼い陽射しがある。---リリー・フランキー
本作品の舞台はオランダのアムステルダム。コロナ禍で外出がしにくい時期に、twitter連載で話題に。まさに、家にいながら、外国の街を旅する気分になる今年ナンバー1のロマンチック・ストーリー。全94話こちらにてお読みいただけます。
『アスク・ミー・ホワイ』とはこんな小説……
過去はね、変えられるはずなんだよ。
もしかしたら、未来よりもずっと簡単に。
初めて港くんと会ったのは、大寒波が到来した冬の日だった。港颯真(みなとそうま)・元俳優。写真週刊誌のスキャンダル報道によって、彼は、少し前に芸能界から姿を消した。ヨーロッパの街を転々としていたようが、ここアムステルダムに住み始めたという噂は本当だったのだ。
オランダ・アムステルダムに移住して3年、冴えない毎日を送っていたヤマトの人生は、港くんと出会ってから大きく変わっていく。
雲田はるこさんの装画
装画を手掛けてくださったのは『昭和元禄落語心中』や『いとしの猫っ毛』でも知られる漫画家の雲田はるこさんです。
雲田さんはゲラ(校正刷り)を細部まで読み込んでくださり、作品の名場面をコマ割りのように描いてくださいました。
ここに、その全貌を、ご紹介します。
美しいアムステルダムの街並み、そして全体に漂う幻想的なブルーの色合いが印象的です。右下の黒猫はアマンダと言います。小説を読み終えてから改めて目にすると、それぞれの絵に込められた意味もおわかりいただけることでしょう。
こちらがデザインされたもの
色校を巻いて撮影
全国発売8月27日
古市憲寿さんの新刊小説『アスク・ミー・ホワイ』は全国発売8月27日です。Amazonほか、ネット書店ではすでに予約が始まってます。
著者紹介
古市憲寿(ふるいち・のりとし)1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞。若者の生態を的確に描出した『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。初めての小説単行本『平成くん、さようなら』と『百の夜は跳ねて』は連続して芥川賞候補作となり注目される。他に『奈落』や、新書『だから日本はズレている』『誰の味方でもありません』など著書多数。
Amazon以外はこちらより。