【一冊の本ができるまで】『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』辻仁成さんのエッセイ集、校了しました
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【一冊の本ができるまで】『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』辻仁成さんのエッセイ集、校了しました

マガジンハウス書籍部

6月30日発売予定のパリ在住作家・辻仁成さんのエッセイ集『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』を先日校了しました。

色校を巻いたもの。本文はまだ印刷されていません。あと一週間ほどで見本が届く予定

改めて、本書が出来上がるまでを簡単に振り返ってみます。

●当初の企画内容


辻さん主宰の「Design Stories」掲載の「日記」を抜粋・再構成して一冊の本を作りたい。とくに息子さんについて書いている文章を軸にしたい。辻さんがシングルファザーになった時10歳だった息子さんが、2022年1月の誕生日を迎えて18歳になるまで、約3000日の記録として、仮タイトルは『パリ、父と息子の3000日』を提案。

●どんな見た目の本にする?


辻さんはパリ在住なので、打ち合わせはメールとオンライン。どんな見た目の本にするかは大事な問題なので、主にオンラインで話しながら、イメージをすり合わせました。デザイナーは鈴木成一さんというところからスタート。辻さんからは「この方に装画を描いていただきたい」と、イラストレーターさんのお名前をいただくものの、最終的には、辻さんご自身に絵を描いていただこうと盛り上がります。

●装画ラフが驚くほどたくさん届く!


辻さんに装画を描いていただくことが決まったものの、期日をだいぶ過ぎても音沙汰がなく、いよいよ諦めるしかないかと頭を抱えていた矢先、驚くほどたくさんのラフが届きました。
鈴木成一さんから「想像以上で素晴らしいのですが、ここまで描けるならシチュエーションにもう一声…!」ということで、さらにもう一枚描いていただき、本の外見が徐々に形づくられていきました。

小さい息子さんがどんどん成長していきます。章扉でお目見えです。お楽しみに
カバーを取ると、辻仁成画伯によるパリの風景画。めちゃめちゃカッコいいです

●タイトル決定

タイトルは最終的に『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』になりました。「父と息子の3000日」ではなく、「息子とぼくの3000日」。この本は、「子育て」という枠を越えて、人と人が向き合ってともに生きることの尊さが描かれているように感じています。「パリの空の下で」という言葉に辻さんが込めた想いは、こちらの映像で「歌」をお聴きください。

●完成

カバーの色校も、本文の念校も、すべて印刷所におさめて校了しました。最後の最後で、本文の最終ページに一文を追加。辻さんのイラストのおかげでとてもかわいいページになりました。それがこちら。

2022年、辻家には三四郎という新しい家族が誕生。さらに息子さんは大学生に

●校了後に考えたこと


ゲラなど全部手離れして1〜2日経ってから頭を過ぎったこと。
この本は、シングルファザーの辻さんが思春期の息子さんと向き合った記録として読むことももちろんできますが、同時に、夫婦や恋人、友達などなど、「大切な誰か」との関係性に置き換えて読むことができそうです。
「大切な誰か」に、いつも心をオープンにできているかな? 
「大切な誰か」に、「あなたは私にとって大切な人だよ」って十分に伝えられているかな? 
「大切な誰か」が困っている時に、ちゃんと耳を傾け、体を寄せて、受け止められているかな?
「大切な誰か」が傷ついている時に、その傷に気がつけているかな?
人とともに生きるのは、時に難しい。それでも、人とともに生きたい。
そうやって生きているみんなに読んでいただきたい本ができました。
たくさんの人に届くことを願って。(担当O)


本書の詳細はこちらまで


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