見出し画像

#自由研究 にオススメの一冊。どんな読みどころがあるか、編集部に寄せられた感想を紹介します

学習漫画『地球からの挑戦状』(高崎卓馬・文、平田優・絵)では、異常気象や海洋プラスチック問題など、いま地球で起きているホットな最先端問題を取り上げています。子供たちの自由研究の題材になるような情報も満載です。ぜひ本書をヒントに、お子さんと地球の問題について話をしてみませんか。一方で、大人たち自身は、本書をどんな風に読んでいるでしょう。編集部に寄せられた感想を紹介します。

小学校高学年から中学生向けの本のようですが、それ以上の年齢の人も読むべき本だと思います。世の中のほとんどの人は、プラスチックゴミやCO2排出の削減の必要がある理由を、それらが環境に悪いからと、漠然とした知識から言っていると思います。私自身、この本を読むまでそうでした。しかし、陸の海氷が溶けてその水が集中豪雨の原因になったり、ジオエンジニアリングを行うと日の目が見られなくなったりするなど、この本から新たな知識を得られました。さらに、学生のうちに、正しい知識を得て、考え、行動するという思考する力の根源を学べたことはとても喜ばしいことだと思います。この思考の循環を地球上の人間全員が行えば環境問題も解決に向かうでしょう。(日本女子大学理学部2年生)

本学習マンガでは、地球環境について学ぶことができるのは勿論、人はなぜ勉強するのか、その答えを見出すことができると思いました。大学生である私もただテストの対策のため受身的な勉強をしがちですが、自ら正しい知識を得、考えて未知の問題の解決に向けて行動することの大切さを再認識いたしました。また、ビイの冒険を通じて仲間の大切さが描かれており、1人では解決することのできない問題であっても仲間がいれば解決できることを実感できました。ストーリーの途中で出てくる地球クイズは大学生である私でも正解できなかったものもあり、大変勉強になったため、子供から大人まで地球環境を学ぶことのできる素晴らしいマンガであると思いました。(早稲田大学創造理工学部環境資源工学科3年生)

はじめはマンガを多くして読者を引き込んだところで解説に入るなどよく考えられていると感じました。知らなかった取り組みを知ることもできました。クイズも三問も間違えました。例えば一時間あたり50mm以上の大雨が日本で発生した回数を選ぶ問題は、テレビでみたこれにあたる雨が物凄かったので345回という正答を知った時衝撃を受けました。(早稲田大学教育学部地学専修3年生)

昨今、メディアや政治など様々な場所で環境問題が取り扱われるなか、私はその言葉だけが独り歩きしているように感じていました。私が思うその最たる例は“地球温暖化問題”です。多くの人々は地球温暖化が発生する原理すら知らずに、地球温暖化問題について議論している現状に私は違和感を感じていました。
そんななかこの本は環境問題について子供でも十分に理解できるようになっておりながら、大人でも新しい発見があるように書かれていました。例えば先ほども述べたような地球温暖化の原理であったり、海だけにとどまらないマイクロプラスチックの影響など、大人でも完璧に答えられない様な内容まで詳しく記載されていた点は非常に勉強になるように思います。以上のような点からこの本は間違いなく大人にとっても教養本になるように思います。(早稲田大学教育学部地学専修3年生)

今の地球に必要な内容が非常に簡単にまとめられていて、研究者でなくても社会で生活をする上で有益になる情報が埋め込まれていて非常に感動しました。
クイズの内容やイラストのデザインなど、比較的読みやすく取り組みやすい状態でまとめられていて、興味をそそる内容でした。(早稲田大学教育学部地学専修3年生)

若い人向きに、よくできていると思います。
一点、プラスチックの安全なリサイクルはとても難しいことを、加えたらと思いました。60ページに、「プラスチック=悪者ではない」とありますが、私はほぼ悪者だと思っています。
ただ、医療用などには、どうしてもプラスチックを使用しなければならないこともあると考えています。医療用のプラなど最小限残し、他の物については、ほぼプラスチックを廃止したいと思っています。
必要な医療用プラスチックにしても、材料・成分となる化学物質は、環境ホルモン作用や有害性が確認されているものは、避ける必要があります。ともかくプラスチックはreduceがもっとも重要で、リサイクルすれば良いとはいえないことを強調して頂けたらと思いました。
プラスチック類は、元の材料として、環境ホルモン作用のあるビスフェノール類やフタル酸エステル類が使用されている可能性がありますが、何が使われているのか公開義務がないのでわかりません。
さらに、難燃剤、安定剤、紫外線吸収剤などがプラスチックに添加物として加えられますが、これらの成分も明らかになっておらず、なかには有害な物質もあるので、単純なリサイクルをすれば問題が片付くとは到底思えません。(環境脳神経科学情報センター・木村-黒田純子博士)

本書の詳しい内容はこちらより

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

Twitterでも情報を随時更新しています。よろしければこちらもフォローお願いします! 面白い本の情報目白押しです!