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「我が家にも来てほしい」という声が編集部に殺到! 猫の家政婦・猫村さんはきょうも大忙し。

ほしよりこさんがネット上で1日1コマ、「きょうの猫村さん」を発表するようになって20年になりました。

「もう20年!」と驚かれる方も多いと思います。思えば、猫村ねこが村田家政婦のドアベルを「キンコーン」と鳴らしたことがすべての始まりでしたーー

猫村さんが意を決して訪ねた村田家政婦 (c)ほしよりこ

「あら? 猫じゃない。どうしたの? 何か用?」

この時、玄関に出てきた村田家政婦の村田さんが、猫村さんに言ったセリフがこちら。猫が訪ねてきたことにも動じない様子で、対する猫村さんもかなり積極的です。

「一丁目の電柱の広告を見て来たんですけどー。求人してるって」「とりあえずあがっていいですか?」

猫村さんにはどうやら事情があるようで、「どうしても働きたいんです」と訴えます。でも、村田の奥さんは厳しい。

「あんた、さっき自分で言いなすったけど、うちが出しているのは『求広告』だよ。猫に何ができるっての」

ああ、確かに。ーーと思うまもなく、猫村さんはすくっと立ち上がります。そして、エプロンをキリリと結び、台所に行って洗い物をし、掃除機を動かし、お風呂掃除をしてみせます。どうやら、家事全般はお手のもののよう。一通りの仕事ができることを見せて、こう言い放つのです。

「どうかしら?」「ネズミがいたら、もっと効果実感して頂けたらと思うんだけど」

そして、居間にあった座布団にゴロリ。

いやー、ここですっかり心を鷲づかみにされました。エプロンをキリリとつけた猫村さんですが、後ろを向くと結び目が”たてむすび”というのも愛嬌があって、たまらない。時々、猫の本性が出てしまうところも微笑ましくって、すっかりファンになりました。

その後の猫村さんの活躍は知る人ぞ知る・・・というより大ブームになって世の中を席巻。「うちにも猫村さんが来てほしい!」という声が編集部に殺到し、猫村さんが作る特製の”ネコムライス”も注目を集めました。

2020年には、まさかの実写ドラマ化! この話を聞いたときには、豪華すぎるキャスティングにくらくら。松重豊さんが猫村さんって、それだけで楽しみが倍増したのを覚えています(ピンクのエプロンがとてもお似合いでした)。

それにしても20年って、あっという間。猫村さんは本編の「きょうの猫村さん」の他に、カーサブルータス編集部を舞台にした「カーサの猫村さん」でも大活躍。最先端の情報が集まる大忙しの雑誌編集部で、けっこう頼りにされているんですよ。銀座周辺を三輪車で配達している猫村さんを見かけたら、ぜひ声をかけてください(笑)。

しばらくお休みしていた猫村.jpも再開しましたので、お気軽にどうぞお立ち寄りください。猫村さん20年の節目の記念すべき10巻めはこちら。猫村さんの花ふきんが当たる応募券がついています(応募締め切り2023/9/29)。

(担当S)









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