伝説の家政婦#志麻さん が教えてくれる ヘビーローテーション確実のおやつ
志麻さんの初おやつ本はこうして生まれた#1
そもそも凄腕料理人である志麻さんが、なぜ“おやつ”の本を?
そんな質問をよくされるので、少し遡ってお話しします。
志麻さんと初めてレシピ本(『志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ』)を作ることになって、メニューのご相談していたところ、たくさんの料理メニューとともに、クレープ、ミルフィーユ、クラフティなどのデザートメニューが上がってきたんです。
「子育て中のフランス人は、あまり市販のお菓子を買ったりせず、その代わり、週末になると家庭で一緒にお菓子作りをするんです」と。
「小さな頃から母親がキッチンでお菓子を作っている横に並び、見よう見まねでクリームを混ぜたり、チョコレートを並べたり、クレープを焼いたり、自分ができるところからお菓子作りに参加します。そうやって、ひとつひとつの手順を自然に覚えながら、作る楽しみや、自分が作ったものを食べる喜びを自然と学んでいきます」(『志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ』より)
フランスの子どもたちは、一緒にキッチンに立ったり、食事をしたりしながら自然と食育を受けているとのこと。フランス人が食を大切にするという話は知っていましたが、そういうことですか!
感心しながら、そのおすすめメニューの撮影に挑んだのですが、あっという間にできて、本当においしい。あまりのおいしさに、家に帰って教えてもらったばかりのレシピを再現してしまったほどです(お菓子作りはほとんどしたことがなかったのに!)。
いま思えば、この時が「おやつ本」の始まりでした(心の中でそっと…)。
ベビロテ確実の「クラフティ」
というわけで、少し本題からはそれますが、ここで皆さんも確実にハマるであろう志麻さんのおやつレシピを1つ紹介しましょう。
本では、卵を2つ使ったレシピで紹介していますが、自分用に作りたい方に卵1つのレシピに変えてみます(笑)。
材料
卵 1個
小麦粉 25g
グラニュー糖 15g
塩 小さじ1/4〜1/5(1ccくらい)
牛乳 25g
バター10g(湯煎もしくは電子レンジ加熱で溶かしバターに)
フルーツ(バナナ、ぶどう、オレンジなど)適宜
❶ 溶き卵に小麦粉、グラニュー糖、塩を入れる。
❷ ❶に牛乳を少しずつゆっくり加えて、最後に溶かしバターを入れて混ぜる。
❸ 耐熱皿に厚めに輪切りしたバナナを並べ、❷を流し入れる。
❹ オーブン(250度)で15分ほど焼き、焼き色がついたら少し温度を下げて、さらに10分ほど焼く。
*実作業はあっという間に終わるので、作り始めるときにオーブンを予熱しておくといいみたいです。
「おやつ本を!」の思いは続く
話は戻ります。
それから、2冊目の『1分で決まる! 志麻さんの献立の作り方』でも、デザートメニューを紹介しました。
目から鱗だったのは、「パイナップルのポワレ」。
ざっくり言えば、「フライパンにバターを溶かし、パイナップルを焼く」というシンプルなレシピですが、子どもが言葉を覚えるように「ポワレ」の意味が身にしみた瞬間でした。
「こんな食べ方知らなかった!」
心で叫んだつもりでしたが、声になっていたかもしれません。そして、この時、「志麻さんのおやつ本を」の気持ちが高まったのは言うまでもありません。
(つづきはこちら)
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