『アスク・ミー・ホワイ』(古市憲寿・著)装画・雲田はるこさんの豪華キャラデザ3枚を公開!!
社会学者・古市憲寿さんがアムステルダムを舞台に描く小説『アスク・ミー・ホワイ』は8月27日発売予定の注目の一冊です(乃木坂46 高山一実さんとリリー・フランキーさんからの推薦コメントはこちら)。装画は『昭和元禄落語心中』や『いとしの猫っ毛』でも知られる漫画家・雲田はるこさんが描いてくださいました。本作に登場する重要人物ふたりのキャラクター・デザインを、雲田はるこさんのご好意のもと、ここに特別に公開いたします。
アムステルダムに移住して3年、冴えない毎日を送っていたヤマトは、大寒波が到来した冬のある日、港くんに出会う。港颯真(みなとそうま)ーー写真週刊誌のスキャンダル報道によって、少し前に芸能界から姿を消した元俳優。ヨーロッパの街を転々としていたようだが、ここアムステルダムに住み始めたという噂は本当だったのだ。
キャラクター・デザイン
主人公のヤマトと港くんの物語を読み込んでくださった雲田はるこさんは、二人のキャラクター・デザインを考案するところから着手されました。
港くんのキャラ・デザは2枚。1枚目から2枚目へと描き進めるにつれて、イメージが少しずつ形になっていったそうです。「キレイにそろったえりあし」「かっこいい肩」「すね毛ほんのり」「たまにメガネ」……1枚目にあった「うすいヒゲ」は、2枚目で「ヒゲないほうがいいかも?」と変化していきます。
古市さんが小説の中で描写する「誰もが見惚れてしまう美しい男」が、絵に仕上がっていくプロセスです。
●港くんのキャラ・デザ1枚目
●港くんのキャラ・デザ2枚目
主人公のヤマトは、自称・冴えない人生を送る冴えない男。重い前髪と一重まぶたがポイントです。雲田さんが小さくメモする「ごはんつぶ残さない派」は、小説には描かれていないヤマトの特徴ですが、小説を読んだ後に眺めると説得力あり!
●ヤマトのキャラ・デザ
スケッチ・ラフ
そうして雲田さんから送られてきたスケッチ・ラフ。小説の名場面をピックアップして構成。
出来上がった装画
幻想的な雰囲気と二人のエモーショナルなシーン。詳しくは小説でお楽しみください。
全国発売8月27日
古市憲寿さんの新刊小説『アスク・ミー・ホワイ』は8月27日発売です。amazonほか、ネット書店ではすでに予約販売中です。よろしくお願いいたします。
著者紹介
古市憲寿(ふるいち・のりとし)1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞。若者の生態を的確に描出した『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。初めての小説単行本『平成くん、さようなら』と『百の夜は跳ねて』は連続して芥川賞候補作となり注目される。他に『奈落』や、新書『だから日本はズレている』『誰の味方でもありません』など著書多数。
amazon以外はこちらより。