マガジンハウス書籍編集部
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矢部宏治「いまこの本を読め」清水潔『鉄路の果てに』
『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』 (講談社現代新書)などの著書で知られるノンフィクション作家・矢部宏治さんのデモクラBOOKSチャンネル「いまこの本を読め」。第15回ゲストは清水潔さん。矢部さんはどんな風に『鉄路の果てに』を読んだか。清水さんはどんな思いでこの本を執筆したか。約36分の動画での対談をお楽しみください。
・『鉄路の果てに』内容紹介についてはこちらの記事をお読みください。
本を書き終えた後に書きたくなった「本には無いまえがき」(清水潔)を公開
「今どうしてもこの本を出しておきたかった」そう話すジャーナリスト清水潔の最新刊『鉄路の果てに』は自分の父親や自身がジャーナリストを志した原点など、これまであまり書いてこなかった著者のパーソナルな側面にも話が及ぶ。文庫X『殺人犯はそこにいる』のような事件ノンフィクションとはまた異なる読みどころが特徴だ。家族の歴史を知ろうとする旅を通じて、著者が考えたこととは。
本書を多くの方に届けたいという思いから
文庫X『殺人犯はそこにいる』の著者・清水潔の最新刊『鉄路の果てに』冒頭(約8000字)を公開します
「だまされた」父が遺したメモを手掛かりに、気鋭のジャーナリスト清水潔が戦争を辿る『鉄路の果てに』。内容紹介についてはこちらを、写真で巡る韓国・中国・ロシアの旅はこちらをご覧ください。
序章 赤い導線3両編成の短い電車はステンレス製の車体を揺らせて発車していった。
足下にレールの踏面だけが輝きを見せている。かつて、私が通学や通勤に使っていた路線だ。当時は、目黒と蒲田を結ぶ目蒲線と呼ばれたが、今は
シベリア鉄道の車窓から。旅のお供は腐れ縁の相棒とサントリー角瓶
2019年1月、極寒のシベリアに向かった男が二人。一人は『桶川ストーカー殺人事件 遺言』や文庫Xでも話題となった『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』で知られるジャーナリスト清水潔。もう一人は北京支局長などを歴任した元テレビマン、現在小説家として『消された文書』『潔白』といった社会派作品を世に送り出す青木俊である。
二人の馴れ初めについては、清水潔の最新刊『鉄路の果てに』を